数十年間忘れられない香り🍂

あの日あの時、買っておけば良かったあの香水。

　友人と都心のデパートだったかファッションビルだったかすら覚えていない、気まぐれに手首にシュッとしただけで、全く買うつもりがなかったので、ブランドももちろん香水の名前も記憶ゼロ、もうあの香りに再会することは絶望的なので、諦めてはいるのです。

　でも、ミドルノートからラストノートがすごくイイ匂いだったんですよね。一緒にいた友人は既に別の香水を愛用していたし、彼女の愛用香水とはまったく系統の違う香りだったのに、それでも『イイ匂いだね～❕』と感心していました。どうしてあの時、その店に戻って購入しなかったのか、過去の自分に説教したいぐらいです。

　香水のボトルは横長の楕円っぽい、背の低いガラス瓶。なかの液体は茶色。いかにも昔風の香水って感じでした。メンズ系だったんじゃないかな？　そして香水売り場やコスメショップのフロアではなく、ブランドのセレクトショップで洋服や服飾雑貨がお洒落に並んでいるお店だった気がします。そこの一画の棚にいくつかフレグランスが置かれていて、たまたま手に取ったのが印象に残っているのです。

　最近の香水は、液体は透明だったり綺麗なピンク色や薄紫色、淡いブルーやグリーンだったりですよね✨　とっくにあの香水は廃盤になっているかもしれない💧　時々上野のアメ横の香水ショップや新宿の伊勢丹の香水売場探したりしていたのですが、探しようがないんですよね、〃背の低い丸っぽいボトルで茶色い液体〃ってだけではw

　鼻の記憶は一番強力で鮮烈ですよね。きっと死ぬまで忘れられないと思います。香りは軽さや爽やかな印象ではなく、けっこう重厚でしっかりした香りでした。甘さはきつくなく、つけた瞬間のトップノートはとくに可もなく不可もなく。残り香が大人っぽくて深みがあり、秋冬に似合う感じでした。当時の自分の年齢ではつけこなす自信がなく、だから買いに戻らなかったのかもしれない……。今は無理でも１０年後の自分のために、ブランドと香水名だけはメモっとくべきでした。

　過去ブログで、『香水は衝動買いすべき❕』という話を🆙しましたが、本当に痛感しています。